共同研究

Collaborative Research

共同研究の紹介です.

BlindX プロジェクト

共同研究期間 2023.6 - 継続中

BlindXプロジェクトとは

従来のAIを含む計算機のソフトウェアは,人間が指示することによって何かしらのアクションを起こすシステムでした.
現在のAIの発展により,それらのアクションは非常に高精度になりつつあります.
しかしながら,〇時△分に□□を提案するようなシステムであっても,その行動は人間が事前に指定・設定する必要がありました.

BlindXプロジェクトはAIの次の進化を考えるプロジェクトです.

AIが自ら考えて行動を開始する,人間からの指示を極力減らす,・・・
そのようなシステムを目指すため,2023年よりAXテックケア株式会社様と当研究室の共同研究プロジェクトが始まりました.


BlindX 日本語入力

プロジェクトの第一弾として,日本語入力の漢字変換に着目し,変換操作からユーザの解放を目指します.

BlindX 日本語入力は,ユーザの明示的な変換操作を不要とし,前後の文脈を考慮して自動的に最適と考えられる漢字変換を行います.
プロトタイプはキーボード入力を想定して作られておりますが,明示的な変換操作を取り入れることが難しい音声入力はもちろん,変換操作の制約を外した新しい入力方法の誕生をサポートします.

※BlindX 日本語入力は,2024年8月に特許申請を行いました.

BlindX 日本語入力 のコア変換器デモ

ユーザの嗜好を除外した一般的な変換器による日本語変換のデモです.

前後(特に後ろ)の文が揃ってくると変換精度が向上する様子を確認できます.


2024年度,東京理科大学 夏のオープンキャンパス(野田)にて,体験ブースを設置しました.

被災地支援(移動エージェント,MANET,画像処理)

共同研究期間 2013.4 - 継続中

移動エージェントや群知能,モバイルアドホックネットワーク(MANET)等を用いて移動端末間で協調動作をするシステムやアプリケーションの開発・研究を行っております.

2013年より日本工業大学の神林研究室(現在は山陽小野田市立山口東京理科大学),本学科の滝本研究室と共同研究をしており,科研費を獲得して研究を進めています.

これまでに群ロボットの制御,MANETを用いた避難誘導などの研究を行ってきました.

2024年からは東京理科大学のマルチハザード都市防災研究拠点のメンバーとなり,学内外の研究室とマルチハザードをテーマにした共同研究しております.
当研究室では,これまでの情報科学技術や当研究室の研究成果を活かし,研究室内で以下の2つの研究グループを作り活動しております.

被災地上空からのUAV空撮映像を元に,機械学習を用いて被災地を3D化する実験 (2024~)

建築学科より提供された建築模型を被災地とみなして静止画を撮影し,3D化の実験をしています.

撮影していない任意の視点からの映像も再現でき,現場の状況把握に貢献します.

その他,

などを行っております.

R&R建築再生展 2024 @東京ビッグサイト にてポスター展示と3D化デモの展示を行いました.

データ解析コンペティション

共同研究期間 2018.4 - 継続中

データ解析コンペティションは,主催者側から提供されるデータを用いた何らかの分析結果や,データを用いたアプリケーション開発を行った成果を競う大会です.

我々の研究グループでは,日本統計学会スポーツ統計分科会のスポーツデータ解析コンペティション,経営科学系研究部会連合協議会主催のデータ解析コンペティションの2種類のコンペティションに参加しています.(今後増える可能性もあります)

例年,夏あたりにコンペティションの種目やデータが公開され,年末から春にかけて報告会(審査会)が開催されます.分析や実装などは,その期間のみの活動になります.

この共同研究は,2018年度から東京理科大学の田畑研究室と,2020年度からは東海大学の小林研究室にもご参加いただいて現在は3研究室で行っております.

毎年各研究室の学生から参加希望者を募り,コンペティション期間中は1~2週に1度のペースで参加メンバーで構成されるオンラインでのゼミ(コンペゼミ)を開催し,統計解析や機械学習,自然言語処理等を用いた成果を発表しています.

コンペで扱うテーマを卒業論文や修士論文にまとめる学生もいれば,メインの研究とは別に並行して行う学生もいます.

参加コンペティション

スポーツデータサイエンスコンペティション 日本統計学会スポーツ統計分科会主催 (2018年度から参加)

野球,サッカー,柔道,eSportsなどの各種スポーツ部門のデータが提供されます.開催部門は年度により異なります.例年,夏ごろに発会式が行われ,その後,チームの参加申請→データ提供開始の流れになります.各チームは10~11月頃に一次審査用の原稿提出を行い,「審査会での口頭発表」,「ポスター発表」,「発表無し」の審査結果が通知されます.

12月末または1月頭に行われる審査会では,口頭発表に選ばれた研究チームの中から,各部門の最優秀賞,優秀賞,入賞が決定されます.
# 2021年度は82チームの参加があり,うち審査会の口頭発表に選ばれたチームは19チームです.

またポスター発表でも,ポスター発表部門での最優秀賞,優秀賞が選出されます.

※スポーツデータ解析コンペティションは2022年度よりスポーツデータサイエンスコンペティション(SDSC)と名称変更されました

データ解析コンペティション 科学系研究部会連合協議会主催 (2020年度から参加)

共通の実データを元に、参加者が分析を競う」ことを目的としたコンペティションで,夏ごろに提供データの紹介とチームの参加申請が始まります.提供データの種類は年度により異なり,過去にはECサイトのウェブデータや,企業が行ったアンケートデータ,オークションのデータなどがあり,多様性に富んでいます.

参加団体やチームが多いため,コンペティションの開催は,日本計算機統計学会主催の部門,日本OR学会主催の部門など,いくつかの部門に別れて行われ,参加チームは希望する部門を添えてチーム申請を行い,コンペティションは各部門単位で開催されます.

年明けの1~2月に各部門ごと,口頭発表による審査会が行われ,賞が決定します.また各部門の上位2チーム(部門や年ごとに異なることもあります)は,3月に開催される全体の成果報告会での発表も行います.

これまでの研究チーム

現在までのチーム一覧です.中心となって解析・実装を行った学生の研究室と氏名を記載しておりますが,アドバイザや協力者として他の研究室の学生がメンバーとなっているチームも多いです.データ解析コンペティションはチーム名を登録する必要がありますので,データ解析コンペティション参加チームは,登録チーム名も記載しております.
下線は口頭発表,ポスター発表した際の登壇者です.

2024年度

松澤研究室の斉藤涼介さんと若松佳代さんが中心の研究チーム:チーム名「分析はディナーの後で

研究題目 :
斉藤 涼介,若松 佳代,下野 将暉,鈴木 海友,河原 弘幸,中川 智之,小林 正弘,田畑 耕治,松澤 智史

コンペティション中,データ解析コンペティション OR部門,2024年度

松澤研究室の西本 渓吾さんが中心の研究チーム

研究題目 :
西本 渓吾,荒川 哲至,鈴木海友(東京理科大学),中川智之(明星大学),小林 正弘(東海大学)松澤智史(東京理科大学) 

コンペティション中,2024年度スポーツデータサイエンスコンペティション 野球部門, 2024年度

松澤研究室の鬼頭 勇輝さんが中心の研究チーム

研究題目 :
鬼頭 勇輝,荒川 哲至,仲田 尚生,山口 光,鈴木海友松澤智史(東京理科大学) 

コンペティション中,2024年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2024年度

田畑研究室の秋山 仁志さんが中心の研究チーム

研究題目 :
秋山 仁志江頭 健斗,山口 光(東京理科大学) 河原 弘幸(明星大学),田畑 耕治(東京理科大学) 

コンペティション中,2024年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2024年度

田畑研究室の稲田 樹さんが中心の研究チーム

研究題目 :
稲田 樹,江頭 健斗,山口 光(東京理科大学) ,河原 弘幸(明星大学),田畑 耕治(東京理科大学) 

コンペティション中,2024年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2024年度

田畑研究室の片岡 駿太さんが中心の研究チーム

研究題目 :
片岡 駿太,江頭 健斗,山口 光(東京理科大学) ,河原 弘幸(明星大学),田畑 耕治(東京理科大学) 

コンペティション中,2024年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2024年度

2023年度

田畑研究室の徐 趙聰さんと小林研究室の加藤敬介さんが中心の研究チーム:チーム名「分析漢v2.0」

研究題目 : 長く愛される珈琲について
徐 趙聰,加藤 敬介,下野 将暉,浜田 恭輔,藤澤 健吾,鈴木 海友,河原 弘幸,中川 智之,小林 正弘,松澤 智史,田畑 耕治

データ解析コンペティション OR部門,2023年度

松澤研究室の荒川哲至さんが中心の研究チーム

研究題目 : 野球におけるスターティングメンバーの選出に有用な出塁予測モデルの構築と評価
荒川 哲至,江頭 健斗,鈴木 海友(東京理科大学),藤澤 健吾(山口東京理科大学),中川 智之(明星大学),松澤 智史(東京理科大学) 

審査会(口頭発表) 採択研究, 優秀賞受賞,2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション 野球部門, 2023年度

田畑研究室の太田悠葵さんが中心の研究チーム

研究題目 : J1 リーグにおけるビルドアップに基づく攻撃スタイルの分類
太田 悠葵,山口 光(東京理科大学),藤澤 健吾(山口東京理科大学),小林 正弘(東海大学),松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学) 

ポスター発表採択研究,2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2023年度

田畑研究室の後藤大輝さんが中心の研究チーム

研究題目 : Jリーグにおける選手交代の効果的な時間の分析
後藤 大輝,江頭 健斗(東京理科大学),河原 弘幸,中川 智之(明星大学),田畑 耕治(東京理科大学) 

ポスター発表採択研究,2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2023年度

松澤研究室の岸木昌裕さんが中心の研究チーム

研究題目 : パス成功確率に基づくパスの評価指標の提案及び選手評価
岸木 昌裕,山口 光,鈴木 海友(東京理科大学),河原 弘幸(明星大学),小林 正弘(東海大学),松澤 智史(東京理科大学) 

ポスター発表採択研究,2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2023年度

田畑研究室の金田大輝さんが中心の研究チーム

研究題目 : 投手・大谷翔平に対するRun Valueに基づいた打線編成
金田 大輝,江頭 健斗,松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学) 

審査会(口頭発表) 採択研究,入賞,2023年度スポーツデータサイエンスコンペティション MLB部門, 2023年度

2022年度

松澤研究室の髙口奨一郎さんと下野将暉さんが中心の研究チーム:チーム名「M研解析班v2.1

研究題目 : BOCDを用いた楽天ユーザにおける購買行動の変化点検知
髙口 奨一郎,下野 将暉,小林 潤子,浜田 恭輔,桃﨑 智隆,鈴木 海友,藤澤 健吾,中川 智之,小林 正弘,田畑 耕治,松澤 智史

敢闘賞受賞,データ解析コンペティション OR部門,2022年度

田畑研究室の長﨑健太朗さんと松澤研究室の小林潤子さんが中心の研究チーム

研究題目 :  プレッシングスタイル分類に基づくJ1リーグの守備戦術の変移とハイプレス戦術の分析
長﨑 健太朗,小林 潤子,松澤 智史(東京理科大学) ,小林 正弘(東大学) ,藤澤 健吾(東京理科大学) 

ポスター発表採択研究,優秀賞(ポスター)受賞,2022年度スポーツデータサイエンスコンペティション サッカー部門, 2022年度

2021年度

田畑研究室の文翔さんと川満豪さんが中心の研究チーム:チーム名「分析漢」

研究題目 : 状態空間モデルを用いたネガティブスコアの予測
文 翔,川満 豪,田中 蘭,中川 智之,小林 正弘,松澤 智史,田畑 耕治

技能受賞,データ解析コンペティション OR部門,2021年度

研究奨励賞受賞日本ソーシャルデータサイエンス学会,2021年度

松澤研究室の竹中麻理亜さんが中心の研究チーム:チーム名「M研解析班」

研究題目 : Q&Aデータに基づいた悩み相談システム
竹中 麻里亜,村山 紘一,岡田 直士,田中 蘭,綿川 日菜,鈴木 海友,中川 智之,小林 正弘,田畑 耕治,松澤 智史

データ解析コンペティション CS-DAS部門,2021年度

田畑研究室の赤木克さんが中心の研究チーム

研究題目 : プロ野球における投球選択へのマッチング法則の適用
赤木 克,桃﨑 智隆,中川 智之(東京理科大学) ,小林 正弘(東大学) ,松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学) 

審査会(口頭発表) 採択研究入賞第11回スポーツデータ解析コンペティション 野球部門, 2021年度

田畑研究室の桐谷啓介さんが中心の研究チーム

研究題目 : ゲートボールにおける「狙い」の分析
桐谷 啓介,桃﨑 智隆,中川 智之(東京理科大学),小林 正弘(東海大学) ,松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学)

審査会(口頭発表) 採択研究,第11回スポーツデータ解析コンペティション ゲートボール部門, 2021年度

松澤研究室の曽根侑斗さんと小林研究室の小柴春樹さんが中心の研究チーム

研究題目 : 柔道における判定場面の自動抽出及び技の自動分類
曽根 侑斗(東京理科大学),小柴 春樹(東海大学),中川 智之(東京理科大学),小林 正弘(東海大学) ,田畑 耕治,松澤 智史(東京理科大学)

審査会(口頭発表) 採択研究, 優秀賞受賞11スポーツデータ解析コンペティション 柔道部門,2021年度

2020年度

松澤研究室の田中蘭さんと綿川日菜さんが中心の研究チーム:チーム名「理科大解析班」

研究題目 : 複数重視項目や要望を考慮した店舗ランキングの試作
田中 蘭,綿川 日菜,中川 智之,小林 正弘,田畑 耕治,松澤 智史

 敢闘賞受賞,データ解析コンペティション OR部門,2020年度

田畑研究室の足立匠さん,中島亮さんが中心の研究チーム

研究題目 : ディフェンシブトランジションの成功要因の特定
足立 匠,中島 亮,中川 智之(東京理科大学),小林 正弘(東海大学) ,松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学)

ポスター発表採択研究,第10スポーツデータ解析コンペティション サッカー部門,2020年度

田畑研究室の矢萩隆哉さん,山川智也さんが中心の研究チーム

研究題目 : 統計的視点からのセ・パのリーグにおける特徴
矢萩 隆哉山川 智也石井 壯幸深井 亮登大野 智裕中川 智之(東京理科大学)小林 正弘(東海大学) 松澤 智史田畑 耕治(東京理科大学)

ポスター発表採択研究,第10スポーツデータ解析コンペティション 野球部門2020年度

松澤研究室の鈴木海友さんが中心の研究チーム

研究題目 : 骨格検知を利用した卓球のサービス分類
鈴木 海友,朝生 駿,田中 蘭,深井 亮登,駒澤 大夢,綿川 日菜,村山 紘一,中川 智之(東京理科大学),小林 正弘(東海大学) ,田畑 耕治,松澤 智史(東京理科大学)

  審査会(口頭発表) 採択研究 優秀賞受賞第10回スポーツデータ解析コンペティション 卓球部門,2020年度

2019年度

田畑研究室の伊藤和輝さんが中心の研究チーム

研究題目 : B.LEAGUEにおける客観的選手評価基準の解析
伊藤 和輝(東京理科大学),小林 正弘(東海大学) ,中川 智之,松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学)

審査会(口頭発表) 採択研究,9スポーツデータ解析コンペティション バスケットボール部門,2019年度

田畑研究室の井戸潤之祐さんが中心の研究チーム

研究題目 : フェンシングにおける得点の要因分析
井戸 潤之祐,朝生 駿,深井 亮登,深井 宏剛,中川 智之,松澤 智史,田畑 耕治(東京理科大学)

審査会(口頭発表) 採択研究,9スポーツデータ解析コンペティション フェンシング部門,2019年度

松澤研究室の深井亮登さんが中心の研究チーム

研究題目 : 機械学習を用いた打球予測
深井 亮登,朝生 駿,伊藤 和輝,國枝 晃洋,深井 宏剛,植田 陸玖(東京理科大学),小林 正弘(東海大学) ,中川 智之,田畑 耕治,松澤 智史(東京理科大学)

ポスター発表採択研究,9スポーツデータ解析コンペティション 野球部門,2019年度

2018年度

松澤研究室の髙石和輝さんと田畑研究室の白井駿弥さんが中心の研究チーム

研究題目 : 機械学習と統計手法を用いた野球における局面予測
髙石 和輝白井 駿弥髙橋 恭平齋藤 匠佐藤 駿介,中川 智之,田畑 耕治松澤 智史(東京理科大学)

審査会(口頭発表) 採択研究,8スポーツデータ解析コンペティション 野球部門,2018年度

学生奨励賞受賞 情報処理学会 第81回全国大会

がん患者支援

共同研究期間 2013.4 - 2020.3

国立研究開発法人 国立国際医療研究センターの先生方,看護大学校の外崎先生,東京理科大学の田畑先生,徳山工業高等専門学校の浅野先生と行ったがん患者支援のための共同研究です.

主に乳がん患者を対象に,がん患者のためのセルフケアを目的としたデータ解析や,解析結果をもとに患者に持たせる移動端末との連動を行うシステム開発の研究を行いました.

本研究課題は,科研(B)を獲得し,主に東京都新宿区にある国立国際医療研究センターで定期的なミーティングを行い,国立国際医療研究センターよりデータ提供を受け,国立国際医療研究センターの患者様,医師,看護師の実験協力をいただいて実施いたしました.

共同研究者

国立看護大学校 外崎 明子 先生

東京理科大学 田畑 耕治 先生

近畿大学 浅野 真誠 先生

国立看護大学校 田中 芳治 先生

国立国際医療研究センター 竹田 雄一郎 先生

国立国際医療研究センター 橋本 政典 先生